駆けつけ要件の 撤廃要求?

こんばんは。

JPRESERVEの宮本です。

 

久しぶりに最近の京都市の民泊動向はどうかな?と思い、インターネットを見ていました。

古い記事なんですが、何か論点が違うなと思った次第です。

https://this.kiji.is/407170000869262433

 

駆けつけ要件が厳しくなったのは、法令通りにきちんと運営せず、投資材料として各々がブレーキを踏まなかった業界全体が悪い。それは曲げられない事実です。

赤信号をみんなで渡っていたことをまず自らを鑑みて反省しかるべき。赤信号守ってますけど、ちょっと赤信号の時間長すぎちゃいますかね?必要以上に待たされるし、そこまで必要では無いですよ。事故や近隣からの通報も無いし、現にみんなそれは必要無いと言っていて・・・署名も持ってきました・・・ホラね!

 

やってからの主張だと思います。

 

そしてまだまだ赤信号を渡っている方は、文句を言うべきことでは無いと思っています。

山の手線のドアが駆け込み乗車の弊害により、ドアを強制的にしめるようになりました。守らないおたくらが悪い。そういうもんだと思います。

 

しかし、法令を遵守し頑張って努力して守ってきていた組織なら言えたことがあったかもしれません。

 

それは、旧来の法令で保証されていた権利が法令によって奪われている人がいるということです。

例えば、当社では、もともと旧要件で運営し、地域住民から歓迎されお花を植えてくれるような施設があります。

しかし、そこはポツンとした住宅街で主要な駅からも離れており、「え!こんなところに」というぐらい、本当にポツンとした民泊があります。

利益だって薄利です。しかし、5年、10年を見て長い目で経営をしていくことを前提にして経営を委託している素晴らしいオーナー様が当社にはおります。

 

他の事業者が絶対対面チェックインなんかしたら儲からんやろ!と笑われる時でも、それを実施することに賛同されましたし、24時間監視にもお金を使ってきました。そして、何よりも、地域への貢献も、実働だけではなくお金も使っているんです。他の民泊が町内の離れた所にあって、連絡が取れないからどうにかならないか?など、地域からの相談にも何度も乗りましたし事業者にも掛け合いました。行政にだって協力も仰ぎました。

迷惑行為も起こさず、京都の民泊のイメージとかけ離れた優良な施設であることで周囲に認知されている施設が、旧来の法に則って運営することで十二分に周りから愛され、そして法令で保証されていた権利が奪われるのは、どうなるのでしょうか?ほんと、このオーナーさんの気持ちになるとやるせないですよ。

 

京都中の民泊がこういう誰から見てもきちんとしている状態なら、この駆けつけ要件の撤廃の主張なんて絶対に通ったはず。というか、条例改正が無かったでしょう。

これは明らかに旧来の法令で頑張った施設が、権利を奪われていると感じます。守っていない人だけに適用してほしいと正直、オーナーさんは思っています。

 

しかし、悪いことに、少数が法を一生懸命ルールを守り、多数が法令の穴や整備されていないことを知りながらやってきた。

人材派遣は昔は違法でした。しかし、女性の社会進出や社会の情勢によって合法化されてきました。それとはまったく主旨の違うことです。「旅行者増えてるし世界的な情勢がそうなってんねんからガンガン行く!!京都市は空き家対策で民泊応援してるんやから、絶対なんも言わへんよ!」という風にあたかも行政が応援していると勘違いしてしかやってこなかったですよね。実際に、去年の9月頃とか、色んな場所でそういうことをいろんな場面で聞きました。そして、「おたく対面対応してんの!へぇ~すごねっ」と鼻で笑われてきました。「ただ、早く民泊の許可とらんと周辺説明が義務付けられるから、10月までに許可とったもんがちやで!」と言って、去年の夏位に色んな物件をねじ込んで売っているのを横でしら~っと聞きいたりもしました。皆さん、息巻いていた頃を思い出してください。。。。思い当たるでしょう?こうなると思っていなかったでしょう?

 

法令を守るには人員の配置が不可欠で、要は皆、収益だけを追い続けてきた。

迷惑行為を起こしていて、現在も法令を守ってない(可能性がある)のであれば、こんな主張をされても、そりゃ誰だって聞きませんよ。よくこれが新聞記事になったなと。と、個人的には思います。報道されるかたも内情や法令の表面的なことしかわからないので仕方ないのですが、社会全般的な見方で大阪や東京、ひいては日本全体を見るとそう書きたくなるのもわかりますが、よくよく調べる人が調べれば・・・おわかりでしょう。足を運んで実際はどうなのか調べてレポートすれば法令違反が日常的な業界であることが伺えます。あまりに量が多いので、それが社会一般的な通例・・・として捉えてしまうのは致し方ないかもしれませんね。

 

当社で働く中国人スタッフが言ってました。中国人と似たような考え方を持つ人も日本にはいるんですね。。中国には法律を真面目に守るのはバカだということわざがあるように、起業家や一般の企業でも根底にこの考え方があることが多い、いかに法の隙間を通っていくかを優先して考える風潮があるし美徳である。今の京都の民泊を取り巻く人間はそれに似ているし、もちろん中国人もそれに乗って商売をしていますが、やってることは似ていますね。宮本さん。宮本さんの会社だけ損してないですか?

 

京都の業者なら、売買の可能性がある物件には、周辺も含めて年始やことあるごとに手土産持参して顔色伺いします。分厚いタオル持ってきます。今からそれを民泊の回りでも、もう一度してみたらどうなんですかね。なんで、去年の10月に切り替わるチャンスがあったのに掴まなかったのか不思議です。充分時間もお金もあったでしょうに。テレビの報道を第1号で起こした時に気づけばもっと良かったでしょう。

笑い返したい訳では無く、もう遅いかもしれませんが、2020年の3月までにもう一度、京都に頭を下げて、立ち返ってやってみませんか?きっと京都らしい民泊があるはずですよ。

条例改正によって物理的な制約がつきましたが。旧条例で定性的だから守っていないこと、守っていないことが行政にも住民にもわかりにくいことを、もう一度見直し、私達のポリシーとして皆でやってみませんか?私達が民泊の素晴らしさをもう一度再認識させるんだという意識の切替でやってみたら、そしたら京都の皆さんも、もう一回見直してくれるかもしれませんよ。

簡単なことです。18時で従業員を帰さず、もう1ライン組織のコアタイムを設けましょう。宿直・・・しましょう! 緊急連絡先・・・絶対繋がるようにしましょう!(繋がらなくても折り返しできるように転送を沢山かけましょう!)

セルフチェックインの素敵な端末。撤去しませんか?結局、そのチェックインのお手伝い、住民さんがしてるんです。

 

 

届かぬ思い、届いてほしいな~

 

 

と、思った次第でした。